2012年11月28日水曜日

セッション後のつながりから生まれた3つのプロジェクト

2012年5月9日の第一回のセッションを実施してからこれまで、各セッションを通じて、様々な方とのつながりができました。
そして、そのつながりから、次への活動がいくつか生まれようとしています。

それをドライブしているのは参加者の方から自発的なアプローチです。
「サービスとして実現したい」「カミヒコウキに期待している」「ここで本気になって対話することから今までになかったマーケティングのアイデアが生まれそうなので、いろいろ教えて!」などのお話をいただきました。ものすごく嬉しいです。

実は、これ、「カミヒコウキ」を始めるときに考えていた動きでした。
いよいよ、これらの想いの実現に向けて、今ゆっくりと動いています。
最近ではいくつかのプロジェクトが生まれてきました。


1.10年経験デザインプロジェクト
自分が豊かな生活を送るための大切な気づきが得られたセッションから、10年間の何らかの経験を振り返りができることで、10年経った時に「いい時間を過ごしたな」と思えるようなサービスを作るプロジェクト。


2.アイスをどうやって売るかプロジェクト
詳細は言えませんが、美味しいアイスをどうやって売るかを考えるプロジェクトです。って。。。


3.福島でのイベントプロジェクト
福島で実施する高校生、教師、社会人を巻き込んだイベントプロジェクト。そこに、温泉地の活用も組み合わせる。これはまだ構想段階ですが。


これからはプロジェクトに注力していきたいと思っていますが、新たな対話セッションも行なっていく予定です。
カミヒコウキでは、企業、組織、地域(特に福島)での課題について、新たな切り口をサービスという視点で取り組んでいこうと思います。
企業、組織、地域(福島)に関わることで、閉塞感があり打開できないような課題を持っている方は、ぜひ一度お問合せください。

ビジネスモデル・プロトタイピング・センター「カミヒコウキ」
運営会社:株式会社グラグリッド
担当:尾形
お問合せ先:http://glagrid.jp/contact/ グラグリッドのお問合せフォームへ移動します。

2012年10月8日月曜日

「温泉立国プロジェクト研究会」の福島視察に参加しました

カミヒコウキでは、第2回目のセッションで福島の未来を創るための対話を行いました。
その時に出た大切な問いの一つ、「福島のよさって何だろう?」

この問いの答えを探す意味で、今回「温泉立国プロジェクト研究会」が開催する福島視察のツアーに参加しました。

「温泉立国プロジェクト」は、日本各地に多数存在する温泉とその周辺の地域資源の魅力を、利用者視点から掘り起こし、利用方法を考え、温泉側への提案も含めて、情報発信を自らが発信し、日本の温泉を楽しむ輪を世界中に拡げていくことで、日本を地域から物心ともに豊かに、元気に、美しくすることを目的としている有志の研究会です。(参考:研究会目的より)

物心ともに豊かに、という点は、「それいゆ世代」の未来を考えるフューチャーセッションからみえた10年後に向けた問いに関連するものがあります。

で、今回の視察地が「福島」。
ということで無理やり参加メンバーに加えていただきました!

旅程は、1泊2日で、福島を代表する「土湯温泉」と「飯坂温泉」、そして相馬の被災状況を視察、というものでした。

まずは「四季の里」へ
福島駅からバスで20分程度のところにある「四季の里」
夏は花火大会の時などは特に賑わいます。広大な緑に囲まれた気持ちのいい場所です。
そこにある「いなか亭」で、そば、ゆず味噌+ナス、炊き込みご飯、などなど。
ゆず味噌が絶妙でした。

土湯温泉視察から
はじめの視察地、土湯温泉では、バイナリー発電のバイナリー発電の計画が進行しています。バイナリー発電とは、地上に噴出する温泉の熱を用いて低沸点媒体を沸騰させ、タービンを回し発電する設備。温泉熱のサイクルと低沸点媒体の2つの(バイナリー)サイクルを持つことから、バイナリー発電というそうです(頂いた資料を引用)。

写真は源泉にある設備、1号源泉。ここから、組合員へ温泉水が供給されます。今まで、土湯温泉には何度か訪れていましたが、それまでは、全く謎というか、気にしたことがありませんでした。
上流に、こんな世界が広がっていたことに驚きました。
そして、セミナーと意見交換ということで、宿泊宿の山水荘へ。
福島市観光コンベンション協会の渡邉会長から、土湯温泉の現状と、それを受けてのディスカッション。やはり、ここでもストーリー性の重要性を確認することができました。未来シナリオ、ユーザー中心、ビジネスモデル、それと政策。フューチャーセッションで何とかできないかと、何となく思いました。土湯温泉が、利用者にとってどう意味を持つのか?そして、観山荘の未来は?

熱いセミナーとディスカッションの後は、しめに食べたそばが最高の「味工房ひさご」、そして開運満月餃子のお店「みらく」へ。皇太子殿下に献上された絶品です。2口程度のあっさりした野菜餃子。カレー味もおすすめ。
ということで、食べて、飲んで、語って、初日は就寝。
相馬視察
次の日は、相馬へ。115号線の途中にある片平ジャージー自然牧場。ここが、あの片平さんのジェラートのお店です。東京方面の方でどうしてもジェラートを食べたい場合は、品川のセレーネ・イタリアンジェラートへ。

そして、相馬の沿岸部へ。風景は一変します。復興にはまだまだ時間が必要です。ですが、着実に進んでいる部分も。立ち寄った和田観光いちご園では、新たな活動に向けて動き出しています。


ちなみに、放射線の影響に関しても、福島とそれ以外の地域での認識のギャップが大きいとのことでした。その原因になっていることが、新聞の放射線モニタリング情報の提示の仕方。
全国紙だと、福島市のみの数値が、他の全国の都市と並んで提示されています。そうすると、福島市だけ他の都市と比べると高くなっていて、その結果、福島全体が危険な印象をあたえてしまっているのではないかという講師の方のお話でした。
ちなみに、福島の地元紙では3,000箇所の環境放射線モニタリング調査結果が毎日掲載されています。

そして、飯坂・穴原温泉へ
相馬で昼食をとり、バスはまた福島市へ。通る道は、115号線。片平ジャージー自然牧場を通過して、飯坂温泉をさらに2kmほど奥に行ったあたりにある、穴原温泉の吉川屋へ。
吉川温泉の畠社長から、福島の現状、吉川屋の魅力などを伺いました。社長がおっしゃる温泉の効果、それは、周囲の景色を見ながらの入浴によるリラックス効果。日常から離れて、普段とは異なる環境での入浴は代えがたいものです。圧巻の断崖絶壁。ぜひ、皆さんにもこの入浴体験をしていただきたいですね。

視察終了。福島駅へ
これで1泊2日の視察ツアーが終了。
福島駅で解散、となりました。
非常に勉強になる視察ツアーでした。このような機会に恵まれて大変嬉しく思います。
ありがとうございました!
最後は、実家に戻る途中に福島駅前で開催されていたお祭りの様子。
問いの答えは?
そして、「福島のよさって何だろう?」
この問いに対する答えですが、
この視察ツアーから私が導き出した答えは、「人のよさ」

どの地点に立ち寄っても、あたたかいお迎えやお見送りをいただきました。
きっとこの、人のよさという「資源」は、これから何らかのサービスを考える上でも重要な要素になると思います。「人のよさ」を活かすにはどうすればよいか、また問いを深める必要がありそうです。

また、出身地ではありましたが、まだまだ知らない福島を知ることができました。
特に土湯温泉の源泉。いつも行っていた温泉がここから!ということを知ることで、次に行くときは、また新たな土湯を楽しめそうです。
(恒例の忘年会が楽しみだ)

おまけ。福島に帰省していてよかったこと
福島で放送されている「県政TV」で、あいべ福島プロジェクトの特集がされていました。代表の板里さんには、カミヒコウキのセッションに参加いただいています。
帰省していなかったら、見ることができなかったのでよかったです。
県政TV いいね!ふくしま~若者による情報発信~


そして、その板里さんと、福島のセッションの時につながりができたセレーネ・イタリアンジェラートの片平さん。
その片平さんから、偶然にも電話がありました。
これから面白く、マジなプロジェクトが立ち上がりそうです。
10月中に打ち合わせをしようということになりました。


2012年10月5日金曜日

【9/27開催報告】「それいゆ世代」の未来を考えるフューチャーセッションからみえた10年後に向けた問い

セッションのテーマは「豊かな生活」

日本の企業において、「豊かな生活の実現を目指す」という企業理念を掲げているところは少なくありません。それらの企業が行なっている事業は、通信、情報サービス、建築、建設、食、美容、健康・・・などなど多岐に渡っています。

それらのサービスを利用している私たちの立場からすれば、多岐に渡る企業のアプローチから豊かな生活を送るためのサービスを受ける選択ができる恵まれた環境にあると言えるでしょう。

現時点では。

さて、豊かさについて少し別な角度から考えてみます。

内閣府が実施している国民生活世論調査として、「これからは心の豊かさですか?物の豊かさですか?」という質問に対しての統計データが公表されています。

このグラフから、昭和47年~平成24年までの推移が見て取れます。
昭和54年を境に、「心の豊かさ」と「物の豊かさ」を求める人の割合が開き始め、現在では心の豊かさ64%、物の豊かさ30.1%という結果になっています。

前述のことと合わせて考えてみます。
多岐にわたる企業のアプローチから豊かな生活を送るためのサービスを受ける選択ができる環境の中で、心の豊かさを求める人が多い、この現状。

どのように捉えていけばよいのでしょうか?
そもそも、現状を捉える必要はあるのでしょうか?

そんな訳のわからないことを考えているときに、働き方の未来を考えるフューチャーセッションに参加しました。そこで、ワークシフトという本を知りました。

ワークシフトには、重要なメッセージがありました。「漠然と迎える未来」には孤独と貧困な人生が待ちうけ、「主体的に築く未来」には自由で創造的な人生がある。

そんなきっかけから、豊かさをテーマに未来を考えることをやってみよう、そう思ったのが今回のフューチャーセッション実施に至る背景でした。
また、第0回人生を豊かにするサービスを考える会も大きなきっかけになっています。

「それいゆ」とのコラボ
ちょうどその頃、働く女性のコミュニティ「それいゆ」を運営されている石川正子さんに出会い、石川さんと話を進めていく中で、それいゆの会員さん向けに、何か未来を考えるきっかけが提供できないかな、ということになりました。その流れで、「それいゆ世代」の未来を考えるフューチャーセッションを開催することになりました。

多様な参加者
そうは言っても、それいゆ世代である働く女性の未来を、それいゆ世代の人たちだけで考えていても、未来に向けての思わぬ気づき、奇跡的な気づきが得られにくかったりします。
そこで、セッションを行うにあたり場の多様性を確保するために、働く女性だけでなく、学生の方や男性の方にも声をかけて、ご参加いただきました。
結果、なぜここに、こんな人たちが集まることができるの?というくらいの多様性が生まれました。

セッションデザイン(前半:過去の体験からの気づきを得る、後半:未来を考える)
そして、9月27日。19:00。いよいよセッションスタート。ですが、全員が揃ったのは19:30。皆さん、お忙しいところお集まりいただきました!

まずはじめの問い。「あなたが重要な選択をしたことは何ですか?」

皆さんの対話が始まり、活気づいてきたところで「その時大切にしたことは何ですか?」という問いを更に投げかけました。そこで、得られた気づきは各自ポストイットに記入しつつ、新たな視点を得るという意味で、話題提供をいただきました。



話題提供:三澤直加「働くこととデザイン」
参加者の皆さんのコメント
・4歳で方向性を自分なりに見つけられ幸せだと思います。その背景には、親が環境を作っていたんだなぁと。
・原点って大事ですね。
・何か自分の中で命題を持っていくのは、人生を楽しくするコツかなと思いました。
・気がついたキーワードを大事にし、かつ成長させていくことが大事だなと思いました。
・自分が本当にしたいこと、探し続けること

話題提供:石川正子 氏「それいゆの活動を通して」
参加者の皆さんのコメント
・自分のこだわりをあきらめないこと
・人生の経験から気づきを得て行動されているところが素晴らしい
・「全てを失っても、それでも自分に残ること」という話が印象に残っています。
・じっくり丁寧に生きる、の軸がずっとブレていないこと

コメントの詳細はそれいゆのページでも報告がされています。


お二人の話題提供終了後、「重要な選択をしたときに、大切にしたものは?」について、また対話を行いました。そこから得られた気づきが、次のようなもの。
・失敗は次への学び、大きな財産となる
・手放すことで、新たな可能性を広げる
・縁は大切
・自分で選択していないこと、嫌なことこそ人生を左右している
・人との出会い
・人生では目的と手段が入れ替わる
・自分が成長できるか?
・シンプルであること、自然体であること
・選択には動機、きっかけがある

なるほどと。結構きっかけが大事で、そのきっかけは嫌なことからだったり、自分で選択していないことだったり、運だったり。。。逆境に陥った時こそ、何かに出会うチャンスがあるんでしょうね。なぜかな。

といったところで、休憩。



後半は、10年後の未来
さて、セッションの後半では10年後の社会を描いてみて、そこから豊かな生活とは何かを気づくようなプログラム。ただ、10年後の社会を描くにしても、きっかけがないと、なかなか話がしにくいなと考え、次のような2つの想定をもとに、対話が深まるようにしました。

設定1:心の豊かさ99%、物の豊かさ1%の社会
3グループに分かれて、この社会は一体どうなっているのか?対話の結果、次のような社会になっているだろうという想定しました。


グループ1:【比較社会】
10年後は、もしかしたら災害があるかも知れないが、やっぱり価値観の基準は変わるかもしれない。また、何かしらつながりを求める価値観のシフトがあるかも知れない。価値観の相違は見られる。ただし、実際に幸せかどうかは、ちょっとわからない。
言えるのは、何かと比較して心が豊かだと判断しかできない社会。そういう比較対象が何かあるんだろうな。その比較対象は何だろうか?それは分からないが、それに比べれば、俺らは幸せだよね。という社会。

グループ2:【心は寂しい社会】
1%しか心の豊かさを求めない。ものはあふれている。頭の中で想像したものはすでにある。どんなことを想像してもそこにものはある社会。逆に言うと、お金がなくてもひょっとすると価値がない。恋愛とか彼女のキモチとかはお金で買えない、物質的には幸せ、心は寂しい世界となっている。
なんでも物はある。だけど寂しい。

グループ3:【多様性の社会or管理された社会】
意見が割れた。一つは、多様性の社会。もう一つは、完全に管理された社会。
心の豊かさを重視する人が多いというのは、価値観が多様化した結果。その先にある満足が多様化している。
もう一つの世界は、99%心の豊かさを求めているということは、実は管理された社会。例えば、国が全てを用意している。だけれども、住みたい場所に住めない、やりたい仕事が選べない、完全に管理された世界。だから、みんな心の豊かさを求める。


いろいろな社会が考えられました。どれも可能性としては考えられます。
未来を漠然と迎えないためにも。何かの気づきになれば。


設定2:心の豊かさ20%、物の豊かさ60%の社会
一方で、こんな可能性もあります。心の豊かさ20%、物の豊かさ60%。こんな社会はどんな社会でしょうか?こちらもグループごとに対話を進めました。





グループ1:【目的が持てる社会】
心の豊かさを求めているっていうことは、いろいろ可能性、多様性を求めているということ。逆に言えば、物の豊かさを求めることは、何か一つに集約されていくこと。そういう意味からも、目的が持てる社会かも知れない。
何のために働いているんだろうという考える暇はない。
お金を稼ぐっていうことでいうと、がむしゃらに働くことが実はよいという社会。

グループ2:【金銭の社会】
心99%の時よりも、将来そうだよねってなってそうな社会。キーワードはお金。経済かな。経済力が落ちて、物が買えない。あの人は買えているのに、僕は買えない、という社会。物が欲しい。関心ごとがお金。ものが大事であるということは、それが満たされていない。大きな災害があるかもしれない。貨幣自体に価値がなくなっているかも。前提とするものがなくなっている社会。
経済力が落ちてしてしまった社会。

グループ3:【これまでにない物を欲しがる社会】
心の豊かさはすでに充足されている。ものに憧れが持てるようになる。働き過ぎたり、子育て、ワークライフバランスなど問題が解決されつつある社会。つながりが持てている社会。もう少し物質的なものを満たされたいと思っている。


ここまでで、いろいろな可能性が考えられました。
大事なのはここからです。結局、自分が豊かな生活を送るためにはどうすればいいのか?しかし、それは未来を考えたからといって簡単に答えの出るものではないと思います。
ですが、それに気づくための問いを立てることは、創造的な一歩を踏み出すことにつながるでしょう。

ということで、各自「豊かな生活を送るために大切なこと」に気づくための問いを3つ考えて、その中でもこれだ!という問いを共有しました。
それが、下記の9つ。


「あなたが豊かな生活を送るために大切なこと」に気づくための問い


・自分が失いたくないものって何だろう?
・それは本当に自分がやりたいことですか?
・その選択は自分にとってHappyですか?
・未来の自分を満足させられる目標をもっていますか?
・自分らしいですか?
・隣の芝生が気にならないほどの「夢中」を持てるか?
・自分にとっての「豊か」とは何か?
・何かを失っても守りたいものは何ですか?
・今、この環境で自分に何ができるだろう?



そんなんで、セッション終了!21:30。
最後に出てきた問いを、問い続け、何か行動につながるところが見えてくればよいなと思います。その時にきっとあると便利なサービスとかが生まれるんだと思います。きっと。

終了後は、アフターセッション?。
皆さん、遅くまでありがとうございました。

また、それいゆの石川さんには大変お世話になりました。
本当にありがとうございました!





今回も、とてもよい場となりました。また、思わぬつながりや再会があったりで、別な動きが生まれそうです。よいきっかけになって、よかったと思います。

関連リンク
「それいゆ」での報告ページ
http://www.e-soleil.biz/seminar/special/s20120927/g02.html

2012年8月25日土曜日

9/27 「それいゆ世代」の未来を考えるフューチャーセッション


第0回人生を豊かにするサービスを考える会の後に進展がありました。

フューチャーセッションのご案内です。

共に学び、良い仲間を増やせるようにセミナー&交流会を開催している働く女性のための会員組織それいゆ】」を運営されている代表の石川正子さんと打合せを行い、下記のフューチャーセッションを企画するに至りました。

「それいゆ世代」の未来を考えるフューチャーセッション
開催日時:2012年9月27日(木) 19時から21時30分
http://www.e-soleil.biz/seminar/special/s20120927/g01.html

参加は、会員様だけでなく、ビジターの女性、男性の方も参加できます。
このセッションでは、参加された皆さま自身が、豊かな人生を送るために大切なことは何か?について気づきが得られるようにしたいなと思っています。

ご興味を持たれた方、ぜひ下記からお申込みください。

詳細・お申込みはこちらから(それいゆのサイトに移動します)


2012年8月21日火曜日

福島と、豊かさと、未来シナリオについて

8月13日に、実家のある福島へ帰省してきました。
その日の夜は、「Drink with ふくしま@福島」というイベントに参加。
この企画は、フューチャーセンター・ウィーク期間に実施した第2回のフューチャーセッションに参加いただいた、Link with ふくしまの代表・菅家さんからのご招待。

福島に関わる多様な活動をされている方々と、意見交換することができました。
想いが共通しているだけに、楽しく深い話もできたかと思います。
こういったつながりが作れることも、フューチャーセンターの効果だと実感しました。

さて、福島というと、どうしても原発事故の話になりがちですが、先日テレビで、原発ができなかった町についての番組が放映されていました。

簡単なあらすじです。
ある町に突然、原発誘致の話が立ち上がった。
原発を誘致することで、町は経済的に豊かになる。
これは廃れていく町を救うために必要なことだという推進する人々が出てきた。
一方で、安全という意味では推進はできないという人々も出てきた。
何が起こったかというと、今までは仲間だった町の人々の間に、原発推進派と反対派の争いが起こった。
結果的に、市長の宣言によって原発はできなかった。


改めて考えさせられました。
「豊かさ」について。
豊かとは何か?

そして、8/3のカミヒコウキでの、第0回人生を豊かにするサービスを考える会。
何を持って豊かなのかは人それぞれ。
そして、人が置かれている環境の中で、どう生きるか?について深く考えてみることが必要ではないかという気づきがありました。

■人が置かれている環境として考えるべき事柄
・技術
・経済
・社会(人口・高齢化・女性・子供)
・国際情勢
・地球環境
・法令・政策
・住まい
・地域・コミュニティ
・会社
・介護
などいろいろ。

■自分ごととして、10年後の未来に関わってきそうなこと
・仕事がなくなってからの人生
・家を持っていることのメリット、デメリット
・家は「基地」のようなもの
・何らかのプレッシャーは生きていく上で必要
 ・そのプレッシャーをどう自分の生き方に反映させるか?
 ・「責任感」をどうデザインするか?
・世代をつなぐ
 ・チャレンジ40
・社内失業の問題

そして、混沌とした場の中で、自分×環境で、未来のシナリオをいくつも創ってみることが、未来を創るためには必要なことだと再確認しました。

カミヒコウキでは、下記のテーマでセッションを行なってきました。

・確かな技術を、どう消費者、そして社会へ「伝える」か?
・福島の未来
・購買行動を起こすきっかけ
・コミュニケーション


これらのセッションからの気づきや、得られた人とのつながりから、未来シナリオ創りを継続していくことで、「人生を豊かにするサービス」ができるのではないかという、カミヒコウキの活動の方向性もみえてきました。

すぐには答えは出ないかも知れませんが、着実に何かが進んでいる感覚はあります。
この感覚が大事なのかも知れませんね。

2012年7月25日水曜日

8/3開催 第0回人生を豊かにするサービスを考える会

フューチャーセッションではありませんが、下記の実験的な場を設けたいと思います。

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第0回 人生を豊かにするサービスを考える会

生まれてから死ぬまでというタイムラインで、人はどのような生活を送るのか、試しに可視化してみます。
それを元に、いろいろな視点から気づきを得て、次回以降、自分の人生を豊かにするためのサービスを考えていきたいと思います。
今回はそれができそうかどうか、できないとすればどうすればよいかを考える実験的な場にしたいと思います。

日時:2012年8月3日(金)18:00~20:00
場所:株式会社グラグリッド(東京都渋谷区東4-4-6 THE SCAPE(R)005)
参加費:無料

スケジュール
18:00 いろいろな人を知る(ビデオ鑑賞など)
18:30 皆んなの人生振り返り(自分年表作成)
19:30 これから何ができそうか?
20:00 終了
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参加希望の方は、こちらから(題名は「第0回人生を豊かにするサービスを考える会参加希望」)お申込みください。

2012年7月17日火曜日

【第4回「カミヒコウキ」フューチャーセッション 実施報告】社内コミュニケーションのあり方を変えるために得られた大切な気づき

7月10日(火)に、第4回のフューチャーセッションを開催しました。



会場は、いつもと違う空間。
当社が入居しているビル[THE SCAPE(R)]のオープンスペースを借りて実施することに。

今回のテーマは、「社内コミュニケーションのあり方を変えるビジネスはあるのか?」
参加者は、社内コミュニケーションに関心の高かったり、(それなりに)関心を持っている15名。組織でマネジメントをされている方やフリーで活動されている方、研究的な活動をされている方など、性別にはやや多様性は見られませんでしたが、いろいろな背景を持った方々にご参加いただきました。

企業が社会に価値を提供していく上では、よりよい企業活動を営んでいくことが求められます。その企業活動を行う上での潤滑油のような役割を果たすのがコミュニケーション。そのあり方を変えることで、より高い価値を社会に提供できるのではないか?という想いから、今回のテーマを設定しました。

そうはいっても、古くから議論され続けているこのテーマ。それにも関わらず、これといった明確な答えのないテーマ。そもそも答えはなくて、いろいろなアプローチをし続けることが重要なことかもしれません。

そのような難しいテーマでのセッション。そこで、世界中のチームワーク向上を目指してビジネスを展開されている、サイボウズ株式会社の野水さんから、対話のきっかけとして話題提供いただきました。

野水さん話題提供メモ
・メディアはメッセージ(Herbert Marshall McLuhan)
・メディアとは人と人とのコミュニケーションを媒介するもの全て
・組織は協働の体系
・企業内の組織とは、意思決定に関わる コミュニケーションとそのパターン
・企業内コミュニケーションツールの役割は、場とパイプ
・価値を創って、それを効率的に
・サイボウズの機能へ組み込む
・組織=コミュニケーションパス

組織=コミュニケーションパスという考え方は、今回のテーマのキーになるのではないかと思いました。コミュニケーションパスをどうデザインするか、そのデザインプロセスを考えることが、新しいビジネスにつながるのではないかという気づきが個人的には得られました。

参加者の皆さんも様々な気づきが得られたようです。


休憩後、いよいよ本題。
前述のとおり、古くから考えられているテーマでもあり、すでにいろいろな取り組みをされている方々にとって、既存の発想を越えて考えるにはどうすればよいか?

ちょっと違う視点からの発想が欲しかったので、ここからの進め方は、最悪の社内コミュニケーションにするための方法を考え、コミュニケーションを悪くするための要因への気づきを得ることで、最良のコミュニケーション・シナリオを創るという流れを採用しました。

皆さん最悪のコミュニケーションを考えています。





そして、最悪のコミュニケーションが生まれました(笑)

最悪のコミュニケーションにするための方法(?)を考えると、本当に最悪になりますね。。。
最悪が分かったところで、最良の社内コミュニケーション・シナリオの創造へ。
4チームそれぞれのシナリオが生まれました。

分かり合えない相手との交渉を早く終わらせる

バラの花束100本で応援。未来のプロデューサー発掘!

意思疎通が図られ皆がイキイキと働く職場

 クレイジー日報


各グループからの発表を終え、最後に参加者全員でサークルになり、本日の気づきを共有しました。

一番大切なのは、最後に得られた気づき。この気づきを次のアクションのインプットにすることで、新たな問いが見つかったり、ビジネスのヒントが得られるものと思います。

参加者の皆さんもぜひ、もう一度振り返ってみてはいかがでしょうか?きっとヒントが得られるとおもいます。そのヒントをまた次の検討の場に持ち込んで、いろいろな気づき、そしてプロトタイプを作って行きましょう。

そして、時刻は、すでに22:00過ぎ。
最後に、参加者全員で記念撮影して、セッション終了となりました。
皆さん、遅くまで本当にありがとうございました!

関連リンク
サイボウズ株式会社
バブル世代もクラウドへGO! - ITmedia オルタナティブ・ブログ(サイボウズ野水さんのブログ)
FutureCenterNEWS JAPAN(寄金佳一さん個人メディア)

2012年6月29日金曜日

7月10日(火)開催【第4回「カミヒコウキ」フューチャーセッション】テーマは、社内コミュニケーションのあり方を変えるビジネスはあるのか?

サイボウズ株式会社の野水さんから話題提供いただきます。
社内コミュニケーションをテーマにしたビジネスに関心のある方、ぜひご応募ください!


詳細情報・お申込みは、下記のリンク(「こくちーず」のページに移動します)から、お願いいたします。

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第4回「カミヒコウキ」フューチャーセッション

テーマ:社内コミュニケーションのあり方を変えるビジネスはあるのか?

■開催日時:2012年7月10日(火) 18:30開始~22:00終了(受付18:00~)

■話題提供者:野水克也 氏
  (サイボウズ株式会社  営業・マーケティング本部フェロー)

■参加費 3,000円

「カミヒコウキ」のフューチャーセッションとは、毎回、様々なビジネスの本質
的な課題をテーマに、多様な業種・業界の人々が集まり、未来志向の対話によっ
て、新たな価値を発見するセッションです。

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詳細情報・お申込み
http://kokucheese.com/event/index/43445/









コミュニケーションや働き方についてのビジネスのヒントが得られると思います。
人と人とをつなぐことに関心がある方などにも、よい機会だと思います。



【第4回「カミヒコウキ」フューチャーセッション 詳細情報・お申込み】




【第3回「カミヒコウキ」フューチャーセッション実施報告】消費者が購買行動を起こすきっかけとは?

6月25日(月)、実施しました。

今回のテーマは、第1回のセッションにも通ずるところがあります。
ということで、ちょっと第1回を振り返ると、テーマは「企業が本当に良いと思っているモノ(商品・サービス)を、消費者、そして社会へどう伝えるべきか?」

このときの対話から、シェアされたことの一つは、「提供側と購入側の距離感が重要」ということ。その距離感をどうデザインするかに、面白さや難しさがあって、自社だけだとどうしてもその距離感の測り方を間違えていることに気づきにくい、という気づきがありました。

そして、第3回目は「消費者が購買行動を起こすきっかけとは?」がテーマ。

話題提供は、 株式会社ラーニングプロセスの矢吹博和さん。

株式会社ラーニングプロセスの矢吹氏
(正面の写真なくてスミマセン)
矢吹さんから、消費者が購買行動を起こすためのヒントとして、過去の販促会議賞の入選作品などの紹介がありました。

矢吹さんのインプット情報から、参加者で、対話+ブレストを組み合わせての時間。
ここで、シェアしたことはシナリオの重要性

提供側と購入側の距離感を一気に詰めるシナリオ。
そんなシナリオを描こうと、「発想会議」、「アイデアトランプ」といったツールを活用しました。
2名×3グループになって、それぞれ想い入れのあるテーマで、シナリオ作成。

やはり、考えられたツールだけあって、面白いシナリオがたくさん生まれますね・・・

様々なシナリオを作っていく途中。
ですが、各シナリオとも、何か距離感に違和感が。
もう一つ提供側と購入側の距離感が縮まりません。

そこで、ここからは、ブレインストーミング。
他グループのシナリオを、参加者全員で強化。

よくある話ではありますが、これあんまりイケてないんじゃないか、というネタが実は最後に「おぉー」となって、ひとつのシナリオが生まれました。
(このシナリオは、今度の販促会議のコンペに提出することに。賞とったら公開予定!)

今回のセッションも、様々な気づきが得られ、何より楽しい時間を共有することができました。
第1回のセッションでの気づきから、今回につながり、今回の気づきはまた次回以降に生きることでしょう。しかも、思わぬところで。
それが、ワクワク感につながっているのかなぁと、それが今回の私の気づきでもありました。

皆さま、お疲れさまでした!
遅くまでお疲れさまでした。
このあと企画書作成ですね。。。

2012年6月17日日曜日

FutureCenterNEWS JAPANで、「カミヒコウキ」を紹介いただきました。

FutureCenterNEWS JAPANを運営されている寄金佳一さんに、「カミヒコウキ」を紹介いただきました。
FutureCenterNEWS JAPAN「FutureCenterNEWS JAPAN」は、フューチャーセンターの全国的浸透・活性化推進を目的として、非営利で運営されています。

紹介いただいたページは下記。
企業のビジネスモデルに特化したフューチャーセンター「カミヒコウキ」 

フューチャーセンターの情報を探していらっしゃる方は、FutureCenterNEWS JAPAN 、要チェックですね。

「カミヒコウキ」もよろしく!

2012年6月15日金曜日

6月25日【第3回「カミヒコウキ」フューチャーセッション】消費者が購買行動を起こすきっかけとは?

ふとしたきっかけから、急遽、第3回のフューチャーセッションを企画することになりました。

今回のテーマは、「消費者が購買行動を起こすきっかけとは?」

話題提供は、株式会社ラーニングプロセスの矢吹博和さん。
矢吹さんは、「視覚会議」という会議術でアイデアの発想や強化する文化を企業に根付かせる活動をされています。
矢吹博和 氏(株式会社ラーニングプロセス 代表取締役) 
見える化を活用した会議改善のスペシャリスト。会議手法「視覚会議®」の開発者。横浜市・倉敷市の町づくりから、日産自動車・富士通など大手企業向けの未来創造まで、短時間での合意形成や未来創造のためのワークショップを多数開催。 大手企業を中心に導入・定着に成功させている。 

このセッションでは、「視覚会議」とiPhoneアプリの「発想会議」を組み合わせた対話から、新たなアイデアを次々にプロトタイピングしていきます。
また、ここで出てきたアイデアは、販促会議の企画コンペに応募する予定。

実施は、6月25日(月)19:00開始。

アイデア発想をファシリテートするプロからの話題提供で、またまた奇跡的な気づきからの魅力的な未来に向けたアイデアが生まれる予感です。

※参加者の募集は終了しております。(6/16)

■これまでの「カミヒコウキ」フューチャーセッション
第1回 「企業が本当に良いと思っているモノ(商品・サービス)を、消費者、そして社会へどう伝えるべきか?」
第2回 福島のビジネスモデル「福島の未来はどうあるべきか?」

2012年6月8日金曜日

【第2回「カミヒコウキ」フューチャーセッション実施報告 その3】対話の流れを生むセッションプログラムのポイント

参加者同士が深い気づきを得る対話とするために、いきなり核心をつくテーマから対話を始めることは避けるほうがよいとよく言われています。

今回は、「福島の未来を創る「手がかり」を掴むために必要な、大切な問いとは?」を対話を通して参加者自身が気づくことでした。
これが今回のゴール。

では、何をきっかけに対話を始めるか?

まずは、話題提供者からインスピレーションを得ること。
実際に体験している方の話からは、いろいろと気づかされることがあります。

ポイントは、その後。

今回は、次のテーマをダイアログの前半に組み込みました。
「ここがイケてる福島。ここがダメだよ福島。」

福島人なら話せるテーマでもあるし、イケてる・ダメだよを考えることは福島の強み、弱みを考えることでもあり、そこから何を強化・改善していけばよいかが見えてくるだろうという意図です。

そして実際に対話は盛り上がり、福島人なら共感できるイケてる・ダメだよが出てきました。
さらに、その要素が、未来を創るための問いを考えるきっかけにもつながりました。

そのようなことから、フューチャーセッションのプログラムを考える際には、「すぐに対話が始められるテーマ」かつ「ゴールを考えるきっかけとなるテーマ」を、核心をつくダイアログの前に組み込むとよいと思います。

さらに言えば、何かを比較する(強み・弱み、など)テーマは、比較的話しやすいと思います。


参考資料:セッション時のスライド



2012年6月4日月曜日

【第2回「カミヒコウキ」フューチャーセッション実施報告 その2】参加者の声

6月1日に実施したフューチャーセッション、対話から創ろう!福島のビジネスモデル「福島の未来はどうあるべきか?」に参加者した皆さまの感想です。

まずは、「今回のテーマに対して得られた皆さまの気づき」について。
皆さまの気づきから、楽しく、真剣に、福島と向きあえば、未来への希望が開けてくることが分かりました。










そして、本日参加しての感想。
フューチャーセンターとしての狙いでもある、異なる背景を持った人との対話に魅力を感じてもらったようです。セッションをデザインしたディレクター、ファシリテーターとして素直に嬉しく思います。











今回は、片平さん、橋口さんの話題提供で、一気に参加者全員が問題意識・課題を共有できたと思います。その真剣さ、切実さ、やはり実際に活動している人の言葉には重みがあるなと実感しました。

この熱を次に生かしていくぞ!

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